台風一過の朝の猫

昨日までの、本当に降り続いた雨が今朝、やみました。久しぶりという感じで、家中の窓を開けて、こもっていた空気を何とか入れ替えようとしています。

今朝、リビングの前の掃出し窓を開けると、いきなり、斉木名内の庭に入り浸たり、いつの間にかうちの「庭猫」気取りになっている、白黒模様の「ぶち」がやってきていました。

雨が上がり、雨戸が空くのを待っていたように沓脱の石の上に上がり、「今までおなかすいてたんだよー」というように、両足をそろえてきちんと座り、こちらの気を引くようにかわいい声で「ニャーニャー」と鳴いて、ご飯をねだり始めました。

仕方なく買っておいた「一番安いキャットフード」を半分、いつもの缶の蓋にいれてやりました。よほどおなかがすいていたのか、入れる途中からもう我慢ができなくなり、顔を突っ込んで食べ始めていました。
食べ終わってもまだ足りないようで、カーテンの向こうからこちらに向かってかわいい鳴き声をわざと出して、気を引いています。
「さっきやったから次はお昼」とこっちは厳しくいってカーテンを閉めました。
それにしても、野良ネコというのはこういうすごい雨風の時はいったいどうしているのだろうかと、つい考えてしまいます。どこかに自分専用のねぐらがあるのか、あってもこの雨風の中でえさを見つけることはできないだろう、という事は昨日一日何も食べずただだ丸まっていたのだろうかと思うと、その人生の厳しさに思わず目頭が熱くなり、「もうすこしだけやっとこうかなぁ」という気に、ついなってしまいました。

かつて実家でゴロゴロとしながら母にかわいがられている猫を見ながら、「生まれ変わったら、少しでいいから贅沢な家の猫になりたい」と思ったことがありました。

しかし、ほんの少し運命が変わって猫はネコでも野良になってしまうと、なかなか厳しい人生が待っているのだなぁと思ってしまった、台風一過の朝でした。


Winding Road

曲がりくねった道の先に待っているいくつもの小さな光( *ˊᵕˋ)ノ( ˶˙ᴗ˙˶ )•*¨*•.

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